野菜には当然のことながら暑い土地向き、寒い土地向きがある。
一部を除き、日本は全体的に高温多湿。
にもかかわらず、作りたい野菜というのは必ずしも土地の気候とは合っていない。
私の作りたい野菜というのは乾燥したヨーロッパ原産のも物が多く、日本の中では高原地帯(寒冷地)が適しているらしい。それを高温多湿の地域で作ろうと思ったら、それに近い気候の春、秋に作るしかない。つまり猛暑の夏と梅雨のシーズンは避けることになる。
しかしそれは現実的に無理なため、梅雨の間は雨除けを作り、猛暑の間は日除けをして、野菜の育ちやすい環境を人工的に作ってあげなくてはならない。
そんな具合でだいぶ色々な野菜が東京でも作れるようになった(気がする)。
東京は高原地帯と比べ虫の種類も数も相当多いので、放っておくと野菜は虫に全部食べられてしまう。
しかも山の畑ではイノシシまで出る!イノシシのパワーは思っていたより凄く、今年はサツマイモが全滅してしまった。
虫や獣の食べ残しを食べるという日々も悲しいので、葉物野菜は防虫ネット、根菜までも防獣ネットが欠かせない。そしてニンニク、ネギなど獣の嫌いな「まずい」野菜を沢山つくるのだ!
そんな試行錯誤の野菜作りの結果、今年は食べきれないくらい野菜が収穫できた。
天の力は本当に有難い。
ただ、二年がかりで収穫にたどり着けない野菜がある。
それは、ズッキーニとニンジン。
どちらも長野では苦労したこともない、むしろ一番楽に作れる野菜だった。
それが東京では出来ない・・・
ズッキーニは、株自体は大きくなるのだが、花が咲いても実がつかない。
というか、実が小さいまま腐って落ちてしまう。
ニンジンは発芽はするすが、育たない。
多分ニンジンは8月という高温時の種まきに絶えられないのだろう。
暑すぎて発芽後、芽が溶けてしまうのか、日ごとに芽が消えていく。
去年は蒔き直しても同じ結果だったので、今年は日除けをしてみたが、結果は同じ。
最近急に気温が下がったこともあり、もしやと思い、畑だけでなく庭にもミニニンジンを蒔いてみた。
ここはダンゴムシが多くて芽を食べられてしまいそうなのだが、取り合えず実験。
今朝確認してみたところ、芽が出ていた。
このまま順調に育てばいいのだけれど、いまのところこれ以上育ったことがないので、経過観察。
ダメなら春蒔きにするしかないのかなぁ。
ズッキーニに関しては、もう栽培自体を断念。
どうやら高温多湿に弱い野菜らしい。
先週、生協で届いた長野産ズッキーニにまで痛みが出ていたことを考えると、これからは長野辺りでも栽培が難しくなってくるかも?
やはり日本列島は南国化しているのか・・・
タイ人の友達は近所でタイのハーブを栽培しているし。。。
暑い夏によく育つゴーヤ